多くの健康や美容に注意する方々が「砂糖を摂らない」生活を心がけているということ、みなさんは耳にしたことがあるかもしれません。砂糖の中でも特に精製された“白砂糖“はビタミン類の全てとミネラルのほとんどを失った栄養価はゼロに等しくカロリーだけが残る食品とされ、繰り返し食べたくなる中毒性も指摘されています。
実は世界保健機関(WHO)が昨年発表した砂糖摂取量の新指針は、平均的な大人で25gと従来の半分になりましたし、世界の糖尿病患者数はここ35年の間に4倍に増え、貧困国ほど急増していることも明らかになっています。
また砂糖の摂取によって体内の『糖化』が起こり、たんぱく質の破壊や骨粗しょう症が起こったり、くすみ、黒ずみ、黄ばみ、ハリ・弾力の低下、シミ、たるみとして肌にも影響が現れることを聞いたことがあるのではないでしょうか。
このように砂糖が美容と健康にもたらす影響やその摂取量についての関心が高まる中、 今、誰もが気になる「砂糖」の問題を追及する決定版のドキュメンタリー映画『シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ』 (原題“Sugar Blues”)が、いよいよ2016年7月23日(土)より渋谷アップリンクにて公開されます。
|ひとりの母親が砂糖と闘った5年間を追うドキュメンタリー
この映画の監督アンドレア・ツルコヴァーは妊娠糖尿病を告げられ不安に駆られると同時に、生活から砂糖を取り除くことを決意しますが、その困難さに直面。そこで「精製された砂糖ってそんなに身体に悪いものなの?」とキッチンから始まった彼女の探究は、砂糖の秘密と真実を次々に明らかにしていきます。
ビデオカメラ片手にヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、3大陸8ヶ国を巡って科学者や研究者、医師、糖尿病の患者、健康食を推奨する人たち、 政治家、食品関係のジャーナリストや弁護士、砂糖業界の関係者らを取材。精製された砂糖が身体と精神に及ぼす作用を探るだけでなく、砂糖の歴史をひも解き、多国籍企業と医療関係者、政治家らが一体となった強大な砂糖業界の裏側にも切り込んでいきます。
一方で、子供の発達に妊娠糖尿病が影響を及ぼしたのではないかという懸念もぬぐえない彼女の心境や、そして砂糖産業の発展がもたらした様々 な問題を提起し家族の協力を得て砂糖の危険性を訴える行動なども映画では追っています。
現在の私たちの食生活には欠かすことができないと思われている“砂糖”。しかし、この作品や監督アンドレア・ツルコヴァーの言葉を通して私たち自身の食生活そのものを見直す必要性を感じることは間違いありません。
ぜひ作品公開を機に砂糖が美容と健康にもたらす影響について、見識を広げてください。
『シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ』
2016年7月23日(土)より、渋谷アップリンクほか順次全国公開 http://www.sugar-blues.com/
photo:(c)GOLDEN DOWN
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