体重を落とすだけでなく「気になるパーツもしっかり引き締めたい」となると運動は欠かせません。でもその前に見落としては行けないポイントがあります。それが“準備運動をしっかり行う”ことなんです。なぜなら、普段運動をあまりしていない方がいきなり運動することで思わぬ怪我に繋がることもありますし、何よりメインの運動の効果がしっかり得られないケースも出てきます。
そこで今回は準備運動を行う目的や効果、注意点、オススメのやり方などを紹介しますので、いま一度チェックしてみてください。
|準備運動を行う目的とその効果とは?
準備体操はいきなり運動をすることでカラダを傷めたり怪我をしたりするリスクを予防するためにも必要不可欠であるだけでなく、その後に行う運動の効果を最大限に発揮できるようにする効果もあります。準備運動をすることで、筋肉の血行が促進され、筋肉が目覚めて働きを活発にさせることもできますから、より運動効率の上昇が望めるのです。
さらに、準備運動そのものでさえカロリー消費につながる立派な運動です。「体が温まってきたかな?」と感じるくらいまで念入りに実践してください。
ちなみに準備体操としてオススメなのが「ラジオ体操」です。
実は「ラジオ体操」には様々な動きが盛り込まれており、全身をほどよく使う運動ですので、しっかり行えば充分な準備体操になります。
|意外と知らない準備運動の“注意点”
準備運動には「ラジオ体操」に含まれるような屈伸、前屈などいろいろな動きがありますが、中には「筋肉をしっかり伸ばして傷めないように」とストレッチを取り入れる方もいると思います。ここに“注意点”があるのです。
実は、ストレッチには「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」の2種類があり、それぞれ行うのに向いている場面があります。間違った方のストレッチの方を行うと、準備運動ではなく、かえって逆効果になってしまうことがあるのです! この2つを簡単に説明すると、
■静的ストレッチ…筋肉をじっくりと伸ばす柔軟を目的にしたストレッチ(運動後のクールダウンに最適)
■動的ストレッチ…関節を動かすことで、関節周りの筋肉をほぐすことを目的にしたストレッチ(準備体操に最適)
となります。つまり準備運動としては「動的ストレッチ」を行うのが正しいのです。そのやり方は「腕と肩をよく伸ばしたりしっかり回す」「背中を丸めたり肩甲骨を動かしたり、上半身をひねる」「太ももやふくらはぎの筋肉などを曲げ伸ばしする」などになります。
こういった「動的ストレッチ」で充分に関節の可動域を広げ、メインの運動前は必ず筋肉の緊張をほぐしておきましょう。
運動しようと思い立ったとき、ついエクササイズそのものだけに注意を向けがちですが、実は準備運動もとても重要な役割を果たしてくれます。せっかく頑張ってエクササイズしても効果があまり出ないのは悲しいもの。やった分だけしっかり効果を引き出せるように、ポカポカ温まってきたなと思えるくらいまで充分に準備運動も実践することをぜひ心がけてみてください。
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