【うるおい女子の映画鑑賞】 第52回『アデライン、100年目の恋』(2015年・アメリカ)
「女性」の視点で映画をみることは、たとえ生物学的に女性じゃなくても日常では出会わない感情が起動して、肌ツヤも心の健康状態もよくなるというもの。そんな視点から今回は「ゴシップガール」のブレイク・ライヴリー主演『アデライン、100年目の恋』(2015年・米)を紹介します。生粋のモテ女の所作が散りばめられた珠玉のラブストーリーです。
|ストーリー
美しさと知性と品があり、一匹の犬と慎ましやかに暮らす29歳のジェニー(ブレイク・ライヴリー)は、大きな秘密を抱えています。
実は彼女は29歳のときに交通事故に遭って以来、100年以上もの間、年を取ることなく生き続けてきたのです。当局にみつかり標本にされることを恐れた彼女は、定期的に名前と住む場所を変え、その都度人間関係も一掃してきました。そしてそれは、愛した人との辛く悲しい別れの歴史でもありました。
ある日、エリスという男性に出会い恋に落ちたジェニーは、彼に真実を打ち明けようと決意します。ところが、エリスの両親の家をふたりで訪ねたところ、彼の父親ウィリアム(ハリソン・フォード)は彼女を見るなり「アデライン」という彼女の本名を口にします。ふたりはかつて、愛し合った恋人同士だったのです。
|モテる女から“愛される秘訣”を盗め!
ファンタジー要素の強いラブストーリーですが、美しい映像で切り取られるアデラインの美しさは一級品。そしてグッチをはじめ、彼女が着こなすさまざまな時代のドレスはため息ものです。とにかく美しいアデラインは各時代でモテまくり。しかし、深入りを恐れる彼女は男性に気のない素振りをみせますが、それがツンデレ効果でさらにモテてしまうという状況を生み出しています。
出典:
IMDb.com
気になる男性が声をかけてくれても決してがっつかず、「次にいつ会える?」なんて不安は微塵も言動に出しません。そっけなく、夜の霧のなかに消えていく女ほど、男性に強い印象を残すものはないことがよくわかります。
アデライン本人がどこまで計算しているのかは想像するしかありませんが、なにせ100年もの間数々の男性とデートを重ね、駆け引きを重ねてきているのですからその恋愛経験は相当なもの。そんなアデラインのモテ要素3つをピックアップして愛され度の底上げを目指しましょう。
(1)知性を磨いておく
エリスが取引先との電話でスペイン語に苦戦しているとき、語学に精通している彼女はさりげなく、そしてとてもクレバーに彼を助けます。ひけらかすわけではなく、要所要所で適度に控えめに醸し出される知性が彼女をより一層魅力的に見せます。彼女のように100年かけずとも、シングル時代には興味のあることに時間とお金を惜しまず自己投資しておきたいものです。ただし、知識のひけらかしは男性をドンビキさせるので、”さりげなく”を肝に銘じましょう。
(2)彼のサプライズには何であれ笑顔で対応する
男性のサプライズは「必ずしも女性の望むものではない」という悲しい事実はもはや一般常識。エリスがアデラインをついにデート誘い出すシーンがあるのですが、彼が彼女を連れ出したのはなんと洞窟…(しかもランチの時間に!)。正直なところ「え?なにこの男?!」フラグを立ててしまいそうなのですが、そんな時でもアデラインは笑顔で超嬉しそうに振舞います。この器の大きさこそが、男に愛される器量なのです。男性だって、彼女を喜ばせようと心を開いて“秘密の場所”に特別に案内してくれているのですから。。。その気持ちを汲んであげる視野と心の広さはもってしかるべきですよね。
(3)ときには主体的に彼を楽しませる!
アデラインはただただ受け身な女性ではありません。彼が例の洞窟(!)に案内してくれたお礼にと、かつて野外映画館があった場所に彼を案内します。オールドファッションな車も用意して2人で夜空を眺めるシーンはとてもロマンチック! 時には主体的に行動して、彼に自分だけのユニークなサプライズを準備するのも、男性をとりこにするモテ女の極意です。
このように、センシュアルでクールな一面を見せつつもモテ女の要素を随所に発揮するアデライン。もちろんファッションや演じるブレイク・ライブリーの美しさもありますが、見習うべきポイントも多いはず。ぜひ100年積み上げられた恋愛偏差値から“愛される秘訣”を盗んで、2018年こそ最強のモテ子を目指しましょう!<text:kanacasper(カナキャスパ) top image出典:
IMDb.com>