身体と同様に、こころもエクササイズが必要。週に1本映画を観ることで、こころの筋肉をしっかりと動かし、”きれい”を活性化しませんか?
そんな”きれいになれる”映画を紹介する【うるおい女子の映画鑑賞】。第6回のテーマは「乙女モードON」で、アカデミー賞(R)最多4部門受賞に輝いた、アメリカ映画の『グランド・ブダペスト・ホテル』です
『グランド・ブダペスト・ホテル』 ブルーレイ発売中 ¥1,905(税抜) 販売・発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ※2015年10月24日現在
【女子が好きなものを詰め込んだ玉手箱をひっくりかえしたかのような、とびきりキュートな世界観♥】
そこはヨーロッパ最高峰のホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」。究極のおもてなしで”伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるムッシュ・グスタヴは、ひょんなことから殺人事件の容疑者になり--
【最高のおもてなしと笑顔でゲストを迎えるムッシュ・グスタヴ。熟女マダムを夜までおもてなし・・・】
豪華キャストの共演と第87回アカデミー賞(R)最多4部門受賞で、ウェス・アンダーソンの最高傑作ともいわれる本作は、軽快なミステリー・コメディで(実はヨーロッパの悲しみを背負った作品でもあるのですが)、DVDジャケットのイメージからもわかるように、ピンクを基調とした世界観にはウェス・アンダーソン監督の尋常ではない美意識が、その細部の細部の細部にまでビシビシと感じられ、観ているだけでとにかく「乙女モードON」にしてくれる作品なのです。
ウェス・アンダーソンといえば、過酷といわれる映画撮影の現場でも、白のスーツをビシと着て、肩につくかつかないかの長めのヘアで優雅な佇まいのおしゃれ番長としても有名。作る映画もことごとくおしゃれで『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』『ダージリン急行』と、彼の作品を観たことがある人お多いのではないでしょうか。
そんな魅力的な彼のフィルモグラフィのなかでも、いちばんオススメしたいくらい、『グランド・ブダペスト・ホテル』はおしゃれ女子に夢を与えてくれる、ドリーミーなビジュアルで気分が高揚します。
【殺害される右から2番目のマダムDはなんと、ティルダ・スウィントン! 毎朝ヘアメイクに5時間かけて84歳の伯爵夫人に大変身したとか】
注目してもらいたいのはその衣装です。マダムD(写真右から2人目)ら宿泊客はもちろん、ベルボーイの制服まで、色使いもデザインも本当におしゃれ!
それもそのはず、アカデミー賞を3度も受賞したミレーナ・カノネロ(映画『マリー・アントワネット』等)が衣装デザインを担当しているのです。もちろん、本作でもオスカーを受賞しています。
さらには、コートやアクセサリーの制作にはフェンディが参加していて豪華絢爛で目に楽しい!まさに、大人のおしゃれ女子の玉手箱のような映画です。
軽快なサンスペンス・コメディを究極にキュートな世界観で楽しめる1本。ワイン片手に今週末「おうちシネマ」にかがでしょうか?
text:kanacasper(カナキャスパ)(映画・カルチャー・美容ライター/編集者)
編集を手がけた韓国のカリスマオルチャン、パク・ヘミン(PONY)のメイクブック『“かわいい顔”はつくるもの! 秘密のオルチャンメイク』(Sweet Thick Omelet/DVD付/¥1,500・税別)が好評発売中。こころもからだも豊かに美しくしてくれる日々の”カケラ”をブログで収集中。
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