国内外で有名な京都・伏見稲荷大社の"千本鳥居"。鳥居がみっしりと連なってまるでトンネルのようになっている圧倒的な風景は、京都に訪れる際にはぜひ見ておきたい場所の1つでもあります。では伏見稲荷には、なぜたくさんの鳥居があるのか知っていますか?
これは願い事が“通る”あるいは“通った”という稲荷大神様へのお礼として、江戸時代以降に広がった魔力に対抗する"朱色"を使った鳥居を奉納する習慣によるものだそうで、現在では約1万基の鳥居が伏見稲荷大社全体に立っているのだそうです。
ちなみに「稲荷」と付く神社は全国に約30,000社あると言われていますが、伏見稲荷大社はその総本宮で「五穀豊穣」「商売繁盛」の神として厚く信仰されています。
そんな伏見稲荷大社で、今週末2016年2月6日(日)に1年の実りに感謝をささげる「初午大祭」が行われます。
|初春第一の祭事「初午大祭」とは?
奈良時代の和銅4年(西暦711年)2月初午の日に、稲荷社の総本山である伏見稲荷神社のご祭神「宇迦御霊神」が稲荷山に降り立ったと言い伝えられており、このことから、初午の日には全国の稲荷神社で盛大にお祭りが行われます。そして総本宮である伏見稲荷神社では、この日をしのび、大神の広大無辺なるご神威を仰ぎ奉る「初午大祭」が毎年2月初午の日に執り行われているのです。
「五穀豊穣」「商売繁盛」の神様として厚い信仰を集める伏見稲荷大社では、この「初午大祭」は初春第一の祭事とされ、全国から多くの参拝者が訪れ、多くのお供えもされるそうです。
【農業に縁の深い京都の老舗企業“タキイ種苗”は「五穀豊穣」を願って京野菜の金時人参や聖護院大根などを含む様々な野菜を50年以上にわたって献菜しているという】
全国各地に稲荷神社は数多くありますが、その中でも格式の高い伏見稲荷大社の「初午大祭」。鳥居の連なる圧倒的な風景を望みに、そして1年の商売繁盛と家内安全を願いに、ぜひ今週末は足を運んでみてはいかがでしょうか?
伏見稲荷大社「初午大祭」
2月初午の日<2016年2月6日(日)> 8時〜
http://inari.jp/
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