「女性」の視点で映画をみることは、たとえ生物学的に女性じゃなくても日常では出会わない感情が起動して、肌ツヤも心の健康状態もよくなるというもの! そんな視点からオススメ映画を紹介する【うるおい女子の映画鑑賞】。第35回は劇場公開当時、多くの女子高生や女子大学生が涙したラブストーリー『あと1センチの恋』(2014年・英=独)を取り上げます。
この作品は、年齢、性別、さらにはそのときの心の状態によって感想にかなりばらつきが出るのも特徴。ということで、この作品を見てどう感じるか、今回は感想別にその人の恋愛体質を勝手に診断させていただきます。
|『あと1センチの恋』ストーリー
イギリスの田舎町に生まれ幼馴染として育ち、なんでも話し合ってきたロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)。親友である2人は、互いに抱く「愛」の種類が「恋」と気づけず、高校時代にはそれぞれに恋の火遊びを経験し、それらを赤裸々に共有し合っては知らず知らず、本人たちも気づかないままに傷付け合っていました。
アメリカのボストンにある大学への進学を誓い合ったふたりでしたが、ロージーは若気の至りの火遊びから妊娠したことが発覚し、女手ひとつ子供を育てていくことを決意します。アレックスは医師を目指しボストンへ、ロージーは片田舎でシングルマザーとして奮闘するという、まったく別々の人生を歩みだしたふたり。ここから12年間のすれ違いが始まるのです。
|作品の感想別“あなたの恋愛体質”は?
ということで、作品の感想別に恋愛体質を診断&アドバイス! あなたの感想はどのようなものでしたか?
※以下、一部ネタバレを含みます
『号泣!最高のラブストーリー!』
すれ違い続けた男女が、回り道しつつも愛を貫いた感動的な銃愛物語である本作。最後には涙せずにはいられなかったというあなたは、まっさらな少女の曇りのない瞳で映画を観た証拠です。「羨ましいくらいピュアな心の持ち主」だと言えるでしょう。
ただし、恋をすると周りを振り回す盲目タイプの可能性あり。恋は成就したけれど、女友達が離れていったり、誰かの恨みをかっている可能性もあるので、恋愛中は深呼吸して周りをみる余裕が必要かも。
『何この男!あり得ない』
この男(アレックス)甘えるにも程がある! そもそもロージーのような陽だまり系才女タイプに惹かれているのに、付き合う相手が長身金髪の頭の軽いタイプの女子たちというのもどうなの? そもそも2回も結婚の約束を取りやめて、周りを傷つけまくって、さらにはロージーの旦那に面と向かってダメだしするとか! 裕福な家庭の医学生はこれだから……などなど、アレックスに嫌悪感を抱いたあなたは「恋に堅実な賢女」。
ロマンティックな恋には縁がないかもしれませんが(もしくはすでに痛い目にあってるいる故?)、男を見る目は養われていそうです。ダメ男にはまずひっかからないタイプ。あなたがロージーなら、都合のいいアレックスからの連絡も右から左へ華麗に受け流せるはず。だけど理性が吹っ飛ぶほどに情熱的な恋愛に心のどこかで憧れている面もうかがえるので、恋の免疫もつけておきましょう。
『ロージーの健気さに共感』
チャラ男との間に子供を授かり、力強くシングルマザーとして生きていこうとするロージーに涙! 若い彼女が思い描いていた”夢”は遠のき、泣きじゃくる赤ちゃんに翻弄する日々ですが、そこには大学では決して学ぶことのできない、家族との絆、人生の温もりといった生きる上での醍醐味が凝縮されています。アメリカのアレックスから思わせぶりな連絡があり、山の頂点から谷底に突き落される様にまた涙・・・。
そんな感想を持ったあなたはズバリ「M体質」。ダメ男にひっかからないように注意してください。ロージーのようにどんなにセクシーな男性が目の前に現れても簡単になびいてはいけません。ダメ男の可能性をまずは疑いましょう。
このように勝手に恋愛体質を診断してしまいましたが、とにかくこの作品は観終わった後に女友達と「あーだこーだ」と話をするのが楽しい1本です。あなたにはこの映画はどう映るのか、ぜひ鑑賞してみてくださいね。
※ちなみにわたしは2番目の感想でした
text:kanacasper(カナキャスパ)
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