“やせ体質”に導く食事法は「人間が本来持つ体のリズムやサイクルに沿って食事内容を決めること」が重要で、1日(24時間)を8時間ごとに「解毒(排泄)」の時間(4時~12時)、「消化」の時間(12時~20時)、「吸収」(20時~4時)の時間の3つに分けて食べる物の内容を決めていくのが基本であることは以前お伝えした通りです。
その際に朝食は「果物や野菜を“できれば生のまま”で摂る」ことをオススメしましたが、12時以降の「消化」や「吸収」の時間に当たる昼食と夕食には、どのようなものを食べたら良いのでしょうか? 特に夕食については忙しい方だと時間が遅くなってしまい「吸収してしまうのなら“食べない”方が良いのかな…」と考えてしまうと思います。
ダイエットのことを考えるとカロリー制限や食事の量を減らすことに重点を置きたいと思いがちですが、カロリー計算よりも大切なのは“体に必要な栄養素(食品)をバランスよく食べる”こと。
とは言っても、体に必要な栄養素はいろいろとあり、常にそれを計算して食べるなんて難しいというのが実情だと思います。そこで今回は、簡単に覚える事ができる「食材を選ぶ」方法を紹介します。
毎日摂取するべき食材は全部で7つ。以下の7つの食材を、1日かけてで良いので、全て摂るように心がけましょう!
マ=マメ…豆類・豆腐・味噌・納豆などの大豆食品
ゴ=ゴマ…ゴマ・ナッツ類などの種子類
ワ=ワカメ…ワカメ・昆布・ひじきなどの海藻類
ヤ=ヤサイ…緑黄色野菜・淡色野菜など
サ=サカナ…魚介類(とくに青魚)や貝類
シ=シイタケ…しいたけ・しめじ・えのきなどのきのこ類
イ=イモ…じゃかいも・さつまいも・里芋・長芋などのいも類
覚え方は簡単です。摂取するべき食材7つの頭文字を取って
「マ・ゴ・ハ・ヤ・サ・シ・イ(孫は優しい)」
と覚えましょう。では7つそれぞれの食材の効能について、今週と来週の2回にわたって簡単に紹介します。
「マ」の豆類には、植物性たんぱく質が豊富に含まれていて「畑のお肉」と言われていますが、マグネシウムが含まれているのも重要なポイントです。
マグネシウムは天然のリラックス材と言われ、ストレスの多い現代人には不足しがちな栄養素(お酒を飲んだ時や、甘いものを食べた時にも失われてしまいます)。軽い欠乏症としては、足がつったり瞼が痙攣したりと筋肉の緊張状態を引き起こしますが、酷くなると血管の病気につながります。豆腐や豆乳(無調整のもの)で毎日摂るというのもおすすめですが、発酵食品である納豆や味噌だと、酵素も含まれるので“なお良し”です◎
「ゴ」のゴマやナッツは、抗酸化栄養素が豊富なので、がんの予防やエイジングケアに効果があります。
ゴマはすりごまにしてご飯やサラダにかけて手軽に取り入れられますし、ナッツはお菓子の代わりにつまむのも良いです。ただし、ナッツは生が最もオススメ、生のナッツを手に入れることが難しい方は塩分の入っていない素焼きのものを選びましょう。
「ワ」の海藻類はカルシウム源として理想的な食材です。
カルシウムは、骨の病気には欠かせない栄養素ですが、カルシウムだけでは体に吸収できないという性質があります。最もカルシウムの吸収率が高まるのが、実はカルシウムとマグネシウムの割合が2:1という割合。この割合の食材が海藻なんです。めかぶやもずくのように買ってきてすぐ食べられるものだと摂取しやすいですし、乾燥ワカメをスープに入れたり、焼き海苔をサラダに混ぜたりと、簡単に摂取できる方法が多いので、ぜひ毎日の食事に取り入れましょう。
今回はここまで。次回は「ヤ・サ・シ・イ」の食材とその効能について紹介します。お楽しみに♪
text:yoko
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