ダイエット中にはなるべく摂取を控えたい「脂質」と「糖質」。「脂質」は油のことということはわかりますが、「糖質」とは甘いものや砂糖のことでしょうか? でもご飯やパンなどの「炭水化物」も「糖質」に分類されるのはみなさんもご存知のとおりです。
【ダイエット中は「脂質」と「糖質」の誘惑に負けたくないもの……】
でも、この「糖質」と「炭水化物」の違いについてはよく分かりらなくて、とりあえず「糖質」も「炭水化物」も“太りそうな栄養素”ということで一括りしている方も少なくないと思います。そこで今回は「糖質」と「炭水化物」の違いについて紹介します。
|「炭水化物=糖質」はマチガイ!
市販の食品などに栄養成分を表示する場合は、健康増進法により次の5項目が必須とされています。
1.熱量(カロリー)
2.たんぱく質
3.脂質
4.炭水化物
5.ナトリウム
この中の4.「炭水化物」は、「糖質」と表示することも可能です。ただし、その場合は「食物繊維」の表示も同時に必要となります。つまり正しくは「炭水化物=糖質+食物繊維」ということなのです。
|「糖質」って?
「糖質」はさらに「糖類」「多糖類」などに細分化されます。
「糖類」とは、「単糖類」と「二糖類」の総称のことで、「単糖類」は果物に多く含まれる果糖やブドウ糖などを指し、「二糖類」には砂糖や牛乳に含まれる乳糖などを指します。そして「多糖類」は複数の単糖類が繋がったもので、でんぷんやオリゴ糖などのことを指します。「多糖類」は体内で分解されてから吸収されるため「糖類」よりも吸収がゆっくりになります。
これら「糖質」が多く含まれている食品としては、食べて甘いと感じる砂糖や果物のほか、穀類である米、パン、麺類や芋類が上げられます
|「糖質」を摂取する時に注意すべきポイントは?
外食でよく見かける「ラーメン+チャーハン」や「うどん+小さな丼やご飯」は、「糖質」の高いもの同士の組み合わせということになります。「糖質」は1gあたり4kcalですので、炭水化物のセットメニューはカロリーもその分高くなります。
【炭水化物のセットメニューは「糖質」の高いもの同士の組み合わせ。カロリーもその分高くなります】
ですので、丼や麺類などメインが炭水化物の場合は、もう1皿つけるなら野菜を使ったものにしましょう。ただしその際も「糖質」の高い芋類を使ったポテトサラダなどではなく、煮物やおひたし、生野菜サラダなどでバランスを取るように心がけましょう。
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|血糖値を上げない「糖質」もある?!
「糖質」は“糖”という言葉がつくため、すべてが血糖値を上昇させるイメージがありますが必ずしもそうではありません。
「糖質」の1種である「糖アルコール」は消化吸収されにくく、血糖上昇が少ない「糖質」です。「糖アルコール」とは、ガムでお馴染みのキシリトールやお菓子に使われるマルチトールなどのことです。これらは小腸ではほとんど吸収されずに大腸で吸収されます。そのため、血糖やカロリーにほとんど影響を与えません。
また、「エリスリトール」は他の「糖アルコール」と吸収経路が異なり、血糖値に全く影響を及ぼさないとされています。
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「炭水化物」と「糖質」の違い、そして「糖質」について良く理解できたでしょうか?
どうしても「糖質」はダイエットの敵と考えがちですが、「糖質」は体内に入ると分解され「ブドウ糖」となり、脳の唯一のエネルギー減になります。ダイエット中だからと言って極端に摂取を減らすよりも、バランスを考慮した食生活が大切です。
参照:炭水化物と糖質ってどう違うの?
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