恥ずかしくてなかなか人に相談できないデリケートゾーンの悩み。特にホルモンバランスが乱れやすい梅雨時期から夏にかけては女性の2割が“カンジダ膣炎”を発症すると言われています。そこで今回は夏のデリケートゾーンの悩みを“身体に優しく”解決する方法を紹介します。
|“カンジダ膣炎”って?
“カンジダ”は酵母カビの一種で、本来誰でもが持っている常在菌(口内、腸管、皮膚・生殖器に存在)ですが、ホルモンバランスが乱れて免疫力が低下した際に菌が増殖し、おりものやかゆみ・炎症などの症状をもたらします。パートナーに感染することもありますし、何度も再発を繰り返すうちに慢性化する可能性もありますので、これからの季節、しっかりと予防策を講じたいもの。まずは2つのポイントに注意しましょう。
(1)洗い過ぎない
局部を洗いすぎると膣内の自浄作用の低下につながります。ビデを必要以上に使用せず、シャワーで軽く洗い流し、しっかり乾燥させるのが大切。
(2)甘いものに気をつける
“カンジダ”は糖分が好きなので、症状が気になるときは砂糖類・ハチミツなどの甘いものの摂取はできるだけ避けるようにします。
|予防や改善に効果的な天然成分は?
でも、いくら予防策を講じても、炎症が発生することもあります。その際は、できるだけ身体に優しいナチュラルな成分でケアするように心がけてください。“カンジダ膣炎”の予防や改善に効果的な天然成分が下記です。
(1)オレガノオイル
抗菌や抗真菌作用が高く、“カンジダ”の除去に非常に有効とされている。
(2)カプリル酸
特に腸内に感染した“カンジダ”に有効とされている抗菌作用の非常に高い中鎖脂肪酸。母乳やココナッツオイル、バターなどに豊富に含まれている。
(3)ブラックウォルナットの外皮(黒クルミ)
黒クルミの外皮の部分には抗バクテリア・抗ウィルス・抗真菌作用があり、腸内環境を整える働きがある。
ちなみに、これら3 つの天然成分をブレンドしたサプリも市販されています。
|実は“乳酸菌”にも予防&改善効果が!
乳酸菌は女性のデリケートゾーンを酸性に保ち、カンジダをはじめとする雑菌が優勢になるのを防いでくれる働きがあります。
ただしホルモンバランスが崩れてしまうとデリケートゾーンの粘膜上の乳酸菌が減少し、カンジダ菌が優勢になってしまいます。そこで、減ってしまった乳酸菌を補うことも予防&改善への有効な手段です。
このように、“カンジダ膣炎”の効果的な予防策の1つは「腸内環境を整えること」なのです。しかもこれを天然の成分で行うことができれば、身体に余計な負担をかけることもありません。なかなか人に相談できない夏のデリケートゾーンの悩みにもちゃんと解決策や予防策があります。ぜひ自分にあった対策法を見つけてくださいね。
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