体を引き締めたくていざエクササイズを始めてみても、忙しい日々を送っていると時間の余裕がなくなったり疲労感のために余程の固い意志がない限り「なかなか毎日続けられない」という方は少なくないはず。そこで今回はいつでも手軽に実践できる“ながらエクササイズ”として注目を集めている”ドローイン”について紹介します。
|手軽に実践できる“ドローイン”って?
ドローインとは英語で「draw in」、つまり日本語では「へこませる」という意味になります。簡単に説明すると、呼吸によってお腹をへこませていく“呼吸法エクササイズ”の1つ。呼吸を繰り返すことによって体幹(インナーマッスル)が鍛えられ、代謝UPにつなげるというものです。もちろん呼吸だけで行うエクササイズなので特別に道具を用意する必要はありませんし、何かをしながら気軽に行えるのがポイントです。
|ドローインの基本的なやり方は?
では実際にどのように行うのか、基本的なやり方を紹介します。
(1)背筋を伸ばして直立して、鼻から息を大きくゆっくり吸い込む ※この時、お腹を大きく膨らませるようにします
(2)息を止め、お尻に力を入れて5〜10秒間キープする
(3)口から息をゆっくり吐きながら、お腹全体をへこませていく ※お尻にも力を入れたままの状態です
(4)息を吐き切り、お腹を最大限凹ませた状態で30秒間キープする ※キープ時は浅く呼吸していて大丈夫です
この(1)〜(4)の流れを1日に5~10回程度を目安に行います。なお、最初のうちは(4)のキープの時間を慣れないうちは10秒程度キープする形で大丈夫です。息を思い切り大きく吸いこんで、吸い込んだ息を吐き切るように呼吸を重視して行ってください。
なお初心者であれば壁に背中を付けた状態で行うのがオススメ。正しい姿勢をキープしやすく、さらにお腹を凹ませた時に肘で壁を軽く押すとより効果がUPするとされています。
|心に留めておきたい実践時の注意点
ドローインを実践する時の注意点としては、
■正しい姿勢で行う
■実践時は呼吸とともに行い、呼吸を止めない
■お腹をヘコませている時に肩が上がらないように意識する
■食後すぐ(胃に食べ物がある状況で)はやらない
■丹田(おへその5〜9cm下のツボ)を意識して行う
の5つが挙げられます。特に重要なポイントは「正しい姿勢で行う」こと、そして「食後すぐに行わない」ことです。お腹を最大限にへこませる必要があるため、特に満腹時は腹筋をうまく使えません。腹筋がうまく使えないと効果の実感も期待できないですし、腹部全体に圧力がかるので胸やけや吐き気などの症状が出てしまうおそれもあります。
また、産後や妊娠中の方は早産や腹部異常の原因となる可能性があるので、実践を避けた方が賢明です。
慣れないうちは違和感を感じるかもしれませんが、「さあ運動するぞ!」と意気込まなくても、通勤中の電車内や信号待ちの時、仕事中に一息入れる時、お風呂に入りながら、お料理をしながら、テレビを見ながらと何かをしながら実践できるのが嬉しいポイント。効果が実感できるまでには多少の個人差はありますが、ぜひ習慣化してみてくださいね。
↧